残りの9個は後で調べた【短】



み、みみ。耳に。

耳に直接響いた先輩の声、色気すごすぎ……。



「大丈夫か?」


ぽんっと頭に乗せられた手に、ようやく我に帰る。


「だ、だいじょぶ! じゃない!」
「どっちだよ」


ふはっと笑った先輩。

今日は随分とご機嫌だ。



「じゃ、じゃあ来てくれるってことですか!? ですよね!?」


家にはお母さんがいることなんて、すっかり頭から抜け落ちてる。

でもこれは先輩のせいだから仕方がない。



「いや、行かない」
「ほぇ?」
「変な声」

鼻を摘まれた。

変な声を出させたのは先輩なのに。


「来てくれないんですか?」


摘まれてるせいで変な声が出る。

それに先輩がまた笑った。


……好きだよね。私の変な声。

ま、いいけどさ。