拝啓、親愛なる魔王様へ【親愛なる魔王の君へ×人狼様に嫁ぎます】

「おい、ルシフェル」

地下牢に着き、ギルバートは地下牢にいる人物に向かって話しかけた。

壁にもたれかかり、地面に座っていたルシフェルは顔を上げる。ギルバートと目を合わせ、ルシフェルはどうした?と言いたげにギルバートを見つめた。

「…………何の用?」

少しして、ルシフェルは声を出す。

「ギルバートから、少し不穏な噂を聞いてね」

ルシフェルに、クラルは話しかけた。ルシフェルは、「噂?」とクラルに目を移す。

「ルシフェルさん、今度は何を企んでいるんです?」

「何も企んでない」

クラルの問いかけに、ルシフェルはきっぱりと答えた。

「……いや、ちょっと違うな。破壊神は、今でも復活させたいとは思ってる。だけど、ただそれだけだ。それ以外は、本当に何も企んでない」

そう言って口を閉じたルシフェルは、少し考えると口を開く。

「少し疑問に思ったんだけどさ。どうして、俺が何かを企んでるって話になったの?」

「僕は、ギルバートから聞きました」

「……僕も他の魔王から聞いた」

クラルとギルバートの言葉に、ルシフェルは顎に手を当てた。何かを考えているのか、ルシフェルの真剣な表情だ。

「とにかく、俺は何も企んでない。ルカなら、俺が嘘をついてないって分かると思うよ」