拝啓、親愛なる魔王様へ【親愛なる魔王の君へ×人狼様に嫁ぎます】

「何で、お前を連れて魔王城まで行かないといけないんだ。僕は嫌だぞ。途中までお前と2人きりだなんて」

「僕だって嫌だよ!!でも、またあの時と同じような企みだったら、阻止しないと……」

「お前の言う世界平和のためか?」

「……あの、僕もついてきます。それなら、良いでしょ?」

このままじゃ話が進まない。そう感じたルーチェは、そう提案する。

「はぁ……仕方ないな」

ギルバートは溜息をつきながら、そう返した。

「……クラルにルーチェ。さっさと行くぞ」

ギルバートはそう言うと、部屋を出ていく。クラルは「ルーチェ、行こう」とルーチェに声をかけて部屋を出た。

ルーチェも、皆に「ちょっと離れますね」と声をかけると部屋を出る。

「……クラルくんとギルバートくんって、本当に仲悪いんだね」

クラル、ルーチェ、ギルバートが部屋を出ていって少ししてから、クロードの友だちであるレオン・アレクサンダーが口を開いた。

「相性が悪いからね、あの2人」

そう言って、クロードは苦笑した。



「地下牢はこの先だ。行くぞ」

巨大化した、ルーチェの持つ呪具の化身・八咫烏に乗り、魔王城へと移動したルーチェ、クラル、ギルバートの3人は、ルカの兄であるルシフェル・クロウディアのいる地下牢へと向かう。