拝啓、親愛なる魔王様へ【親愛なる魔王の君へ×人狼様に嫁ぎます】

クラルの言葉に、ルーチェは一瞬だけ驚いた後、優しく微笑む。

「いいよ」

ルーチェがそう答えると、クラルは嬉しそうに笑った。そして、クラルはルーチェと手を繋ぐ。が、クラルがした手の繋ぎ方は、恋人繋ぎと呼ばれるもので、ルーチェは「クラル様……」とクラルの名前を呼んだ。

「……これ、恋人繋ぎっていうんだよね?僕、1回やってみたかったんだ」

「そうだけど……そうなんだけどね!?」

ルーチェが恋人繋ぎをされたことに戸惑っていると、近くから「おい。側近を困らせるの、楽しいか?」と声がする。

その声に驚き、クラルは反射的にルーチェから手を離した。それに、ルーチェは何故か寂しさを感じる。

「……ギルバート……」

そして、クラルは声がした方へと顔を向けた。そこにいたのは、ギルバートだ。

「お前らに、新しい情報を持ってきてやった」

ギルバートの言葉に、ルーチェとクラルは「新しい情報?」と同時に首を傾げた。



「……イヴァンくんにヴァイオレットさん。こんにちは」

ルーチェとクラルがカラミティへと向かっている頃、ルーチェたちとすれ違う形でハルとともにルーチェたちの暮らす館へとやって来たイヴァンとヴァイオレット。