拝啓、親愛なる魔王様へ【親愛なる魔王の君へ×人狼様に嫁ぎます】

「……あの怪物は、一体何だったんでしょう?初めて見ました」

「その街で暴れてた怪物は、モンスターだと思います」

ヴァイオレットの疑問に、ルーチェは答えた。

「モンスターって、確か……ルーチェたちの住む世界にいるという……」

ルーチェのとある単語に、オリバーは反応する。ルーチェは、オリバーと目を合わせると「はい」と頷いた。

「……でも、何でモンスターがイヴァンさんたちの暮らす世界に?イヴァンさん、異世界に行けたり戻ったりする魔法って何かありますか?」

「異世界に行ける魔法なんて、聞いたことないな」

ルーチェの問いかけに、イヴァンは首を横に振る。フェリシアーノも「僕もない」と頷いた。

「……そうですか……困ったなぁ」

「…………まだ情報が足りていない。今のところは、どうすることも出来ないね。とりあえず、情報を集めることから始めないと……」

クロードがそう言った時、部屋の隅がピカリと光る。その光は、徐々に大きくなっていった。

突然のことに皆が驚いていると、光の中から10代前半ほどの男の子が出てくる。

「……あれぇ?ここどこ~?」

キョロキョロと辺りを見渡し、男の子は首を傾げた。