「…あっ、ぶつけちゃって…」



「…血も出てるよ…」



「…えっ、」



血、出てたんだ、気づかなかった…
殴られすぎて、慣れちゃったのかな…なんて、あはは…。



「おいで。」



そう言って、その人は、わたしの腕を引っ張り、どこかに連れていく。


普通の人なら、きっとやめてください…なんて言うと思うけど、私にとっては、もうなんでもよかったから、どうでもよかった…。