……な、なんで泣いてるんだろう…


涙が溢れてきてしまって、私はそこにうずくまる…。



愛してよ…



「君、どうしたの?」



あっ、人いたんだ…。


立たなきゃ、そう思って、立ち上がると、
私はその人の容姿に驚いた。


声をかけてくれた人は高身長の男の人で、髪の毛が黒、鼻が高く、口が小さく、顔も小さい、そして何より、目の色がすごく綺麗な赤だった。


「…君、ここどうしたの…?」



その人は、私の頬に手を伸ばして触れた。