だから私は........................
「〜〜っ、だめ！絶対、だめだよ、礼侍！」
ぶんぶんと首を振りながら、全力で断ると。
「いや、逆に傷つくわ」
そう言いながら、
本当に傷ついたような礼侍の声。
そんな礼侍を見るのは久しぶりで............
「ぅ、それは、ごめん.........っ、」
自然と出た、丁寧に喋らない言葉。
それを聞いた礼侍はニヤッと笑うと。
「ふっ、やっぱ、まおはそーでないと」
「そーでないと？？」
礼侍の言葉に、首を傾げた私ごと。
あっという間に、
──────腕の中へと引き寄せた。
