アーサーがそう言い、椅子から立ち上がる。部屋の空気が少しずつ変わっていった。手がかりがない絶望から手がかりがないのなら探そうというものになり、みんなの表情は少し柔らかくなっている。
「とりあえず、僕たちはカラミティにでも行ってみようか」
ルーチェがそうクラルたちに提案したその時だった。嫌な気配が体を走る。気が付けば部屋の天井を見ていた。天井から何かが落ちて来る。
「あれは……!」
クラルが驚きの声を上げた。宙からゆっくりと落ちてくるのは黒い本だった。背表紙も表紙も黒く、タイトルは書かれていない。
「お前たち、一旦下がっていろ!」
ギルバートがルーチェたちに命じる。本はテーブルの中央に落ちた。ギルバートは警戒をしながら本を回収する。触れただけではまだ何も起こらない。
「……開けるぞ」
その言葉に緊張が走る。ルーチェたちは呪具や武器を取り出し、何が起きてもいいように備える。みんなの視線が集まる中、ギルバートが本を開いた。中には何の文字も書かれていない。
「とりあえず、僕たちはカラミティにでも行ってみようか」
ルーチェがそうクラルたちに提案したその時だった。嫌な気配が体を走る。気が付けば部屋の天井を見ていた。天井から何かが落ちて来る。
「あれは……!」
クラルが驚きの声を上げた。宙からゆっくりと落ちてくるのは黒い本だった。背表紙も表紙も黒く、タイトルは書かれていない。
「お前たち、一旦下がっていろ!」
ギルバートがルーチェたちに命じる。本はテーブルの中央に落ちた。ギルバートは警戒をしながら本を回収する。触れただけではまだ何も起こらない。
「……開けるぞ」
その言葉に緊張が走る。ルーチェたちは呪具や武器を取り出し、何が起きてもいいように備える。みんなの視線が集まる中、ギルバートが本を開いた。中には何の文字も書かれていない。

