女子のグループのメンバーは私のグループの子も含め、ころころ変わっていたし香江とは特に喧嘩をしたわけでは無かったので、そんなに気にしてはいなかった。


 でも、ある日香江とも私とも仲がいい亜季(あき)から、香江が私の悪口をグループ内で言っているというのを聞いた。
 初めは戸惑いや苛立ちもあったけど、毎日のように悪口の内容を亜季から聞いているうちに、少しずつ苛立ちよりも悲しみが溢れてきた。