~11月~

 文化祭が間近に迫ったある日、私は体調を崩してしまった。
 文化祭の準備もあったし、学級委員という皆をまとめなければいけない立場的に休む訳にはいかず、熱がある中無理をして学校へ向かった。


 「おはよう千鶴ちゃん。何か顔赤いけど大丈夫?」

 「おはよう、そう?寒いからじゃないかな?」
 朝は、親友や友達にそんな嘘を言っていたが、お昼が近くなってくると段々熱も上がってきて、朝よりだるさが増してきた。