でも、今日は呼び出すことに成功したのだ! 今日こそは、愛の告白をするぞー! 「よし!」 そう気合を入れて、待ち合わせ場所に向かう。 壁に持たれかかっている、莉玖を発見しては、心が躍る。 相変わらずそんな些細なことでもカッコよく見えてしまうほど、恋の魔法に最も簡単に引っかかってしまってる。 平常心、平常心。 胸に手を当て深呼吸をする私と目が合った莉玖は、にっこり笑顔で手を振りながら近づいてくる。