とあるエイプリルフールの日



そうだった、今日は、私の19歳の誕生日だった。


告白のことで頭がいっぱいで、忘れてた。


「さくらが生まれたこの素敵な日にどうしても付き合いたくて、最後のチャンスだと思って誘おうと思ったらまさか誘ってもらえて嬉しかった。」



どうしよう。私もそう思えてもらえてたことが嬉しいよ。



「素直になれない私達のためのイベントなのかもね」

「そうかもな、」

「そう思うと、エイプリルフールが好きになった」

「俺よりも?」

「もちろん」

戸惑ってる莉玖に、

「なーんてね」そう言って笑えば、

私に負けないくらいはにかんでは、「バーカ知ってるよ」

そう照れたように言う莉玖に、心がキュンってときめいて、
好きが溢れてく。



こうして、私たちにとって今日が記念すべき大切な日になった。


「よし、デート再開するぞー!」

「切り替え早!!」





         FIN⭐︎