ウソ当てゲーム

「それじゃあ、ウソ当てじゃなくてホント当てだろ。まあ、別にどーでもいいけど」

 ふんっと鼻で笑うと、目線はテレビに向けたまま、前かがみになって組んだ足に頬杖をつく。

「……じゃあ、俺が先攻な」

「へ!? ああ、うん。どうぞ、どうぞ」


 せっかく覚悟を決めて来たはずなのに、後回しになったことをホッとしてる自分がいる。


「俺の嫌いな食べ物はカレーライス」

 嫌いじゃなくて、蒼空の一番の好物。

「俺の好きな教科は英語」

 英語は一番の苦手教科でしょ。

「なにそれ、簡単すぎ。もっと難しいの出してよ」

「いいだろ、別に。ほら、続けるぞ。……俺は柚月のことが大っ嫌い。だから、二度と家に来んな」


 ……ヒドイ。自分を振った相手に会いたくないっていうのもわかるけど、こんなふうにゲームの中で言わなくたっていいじゃん……。

 自分ではじめたゲームなのに、本気で泣きそうになってきちゃった。