幼なじみって、言わないで!




ず、とまた、私の心が黒くなる。
すごく、嫌な気分だ。


なんでだ?
別に、女の子と一緒にいるだけじゃんか。


しょうもなんか、楽しそうだし。
普通に、あ、楽しそー。でいいじゃん。


「祐奈ー持ってきたよ」
「……」
「…?」


相良は、無反応な私を見てこっちに寄ってきた。
窓を覗いて、多分、私と同じものを見る。


「……お前、ほんっと鈍だよなー」
「…なにが」
「いや、俺には好都合だからいーんだよ」


「私の何が鈍いっていうの」
「さー?」


相良はちょっと悲しそうな顔で笑った。
よく分からないけど、私にしてやれることは、多分無い。


「行こうか」
「おー。って、お前準備してないじゃん」
「あ」


「早くしろ!」


相良の明るい笑顔に、少し救われる。