家に帰って、あたしは下駄箱での出来事を思い出しながら、ずっとニヤニヤしていた。 塩谷くんと話せたことがうれしくってうれしくって。 あの笑顔が忘れられなくて。 あたしは塩谷くんへの自分の気持ちを自覚した。 「あたしは、塩谷くんが好きなんだ。」 もっと話したい。もっと知りたい。 あたしは居てもたってもいられず、行動することに決めた。