エイプリルフールの前日、君に大好きと伝えたい。



少し長風呂して考え込んでしまったけど、告白する計画を練り直すことができた……!


お風呂からあがり、タオルで髪の毛の水気をきる。


翔琉が渡してくれた着替えを着る。



わ……ぶかぶか……!


これってなんか、彼シャツみたいな?



ウキウキしながら鼻歌を歌っていると、鼻腔をくすぐるいいにおいがした。



脱衣所を出ると、テーブルの上には美味しそうなご飯がたくさん並べてあった。


椅子に座っている翔琉は、私のことを凝視している。



「お風呂、ありがとう……!」


「あ、うん。ごめん、ちょっと大きかった?」



「そうだねっ……! 翔琉おっきいね〜!」



「美奈が小さいんだろ、ほら、ご飯冷めるよ」



「わーい!いただきまーす!!」



翔琉が作ってくれたのは名前のわからないお肉の料理と、おしゃれなサラダだ。


さすがの料理の腕……。


めちゃくちゃ美味しい……!



「翔琉! これめっちゃ美味しいよ! すごいね!」


「だろ? 美奈のために張り切った!」



私のため……!



「ふふっ……嬉しい!」


「喜んでくれてよかった」



ご飯が想像以上に美味しくて、翔琉と喋るのも忘れて、告白するのも忘れて、食事を楽しんでしまった。