「何…?なに…壊れた?きぃちゃん、スマホって修理出来る?」

おうちパラダイス期間という停学は木曜から水曜の1週間。土日を含むんだから、あと2日追加して金曜までにしてくれたらまた土日が休みでいいのに…って月曜の夕食を食べながら私が言った直後から、キッチンカウンターに置いた私のスマホが…ブブ…ブブ…ブブ…ブブ…ブブ…振動する。

電話の長さではない振動。でもメッセージを立て続けに受信するような相手もいない。

「サユ…スマホがいきなり壊れて振動って、怪奇現象だぞ」
「そうなの?」
「受信だろ」
「えーそんなはずないけど」

そう言いながら、私もきぃちゃんもじいちゃんも食べるのを止めない。ユキちゃんとしもっちゃんは仕事で遅くなるから夕食はいらないと連絡があったので、3人で白菜と焼き鶏手羽の塩鍋を食べている今、私達の手は片手にお箸はもちろん、反対の手も手羽先を持つのに忙しい。

鍋でも何か作るじいちゃんの今夜の1品はだし巻き卵。

「あ、それアタシのしいたけ」
「ハハッ、名前が見えんかった」
「ありがと」

じいちゃんは私の器にしいたけを入れてくれるついでに、手羽先も取ってくれる。

「だし巻きも取って」
「はいよ」

今日もきぃちゃんとワークアウトしたから、スッゴクお腹が減った。一昨日はしもっちゃんとやった。