はぁ…浩樹さんと全く話せないまま1年すぎたな~これからどうすればいいの?
私は、憂鬱(ゆううつ)な気分に変わっていた。
浩樹さんは、とにかくみんなに優しい。
その優しさに、嫉妬(しっと)してしまう自分がいる。
嫉妬と不安を消すために、私は、地域のバレーボール部に入った。
普段(ふだん)体を動かさない私には、練習はとにかく、過酷(かこく)なもので、練習試合や大会のある日の朝は、朝の5時には起きていた。 
まだ働かない頭を、無理矢理(むりやり)動かして練習や大会に励(はげ)んだ。
毎日、毎日嫉妬と不安を、忘れようとした。
でも私には、忘れられなかった。