君に捧げるラブソング

「えっ、気管支を元気にって言わない?」

「んー、分かんないけど、言わないんじゃない?」

「……恥ずかしい」

両手で顔を隠しているけど、耳まで真っ赤になっているせいで、意味が無い。

「いいんじゃない?それも個性ってことで」

「こんな個性嫌だよ~っ」

      ☆ ☆ ☆

「じゃあまた来週来るね」

「うん、今日も来てくれてありがとう。またね」

病室をで出ていく潤を見送って、私は降っていた手を下ろす。

……また来週、か。

今朝の天気予報が外れて、雨が降り出した外を見つめながら、私は少し、ため息を着く。

ふと、思うことがある。

私の気管支が人と同じで、弱くなかったら、

潤と毎日一緒にいられるんじゃないか、と。

今の生活も楽しい。

潤は毎週土日に欠かさずにここに来てくれるし、両親も弟の優人も優しい。

高校から学校に行けていないけど、その分潤に教えてもらったし、そのおかげで潤と過ごせる時間が増えて、普段は見られない潤のメガネ姿も見れる。

……でも、それは私にとっての得であって、

潤や、周りの人にとっての得になるのかと言われたら、そうでは無い。

結局私は、周りに迷惑しかかけられない、ただの邪魔者。