「そう?もうちょっと改善するべきだと

思ったけど」

「ううん、私はこれが好き」

素直な感じが好き、と、優奈は呟く。

「そっか、ありがとう」

優奈の頭に手を置いてそう言うと、優奈は

目を閉じて柔らかく微笑んだ。

優奈は小さい頃から病弱で、小学生の頃は

よく入退院を繰り返していたけど、高校

入学前に重いインフルエンザにかかって

しまい入院。

それが原因で、元々弱かった気管支が

以前に増して弱くなり、それから今まで

の四年間、ずっと入院している。

その上、もう一度インフルエンザのような

病気にかかると、命の危険があると言われている。