「……っ」

俺の言葉に優奈の肩がビクッと震える。

……やっぱり、覚えてた。

「お願い。俺の歌を、歌ってくれないか?」

真っ直ぐに優奈を見つめてそう言い終わると、俺は顔を緩めて、ふっと笑う。

そんな俺を見て優奈は、つられて笑い、小さく頷いてくれた。