「本気、ですか……」

白と黒をベースで店内をコーディネート

されているシックな雰囲気なカフェで、

年配の男性と向き合って座る。

「うん。君は、短期間で超人気アーティスト

に登り詰めた超人だ。……ただ、最近の曲

が前と少し違って感じるんだ」

彼は、俺の曲をだだっ広いSNSの中から

見つけだしてくれた人だ。

だからなのか、俺の曲の変化にも目ざとい。

「いや、別に貶してるわけじゃない

んだよ?ただ、君の曲をもっと世間に

広めたくて」

俺が何も言わないのを、怒っていると

勘違いしたのか、慌てたように言葉を綴る。