<夜空に輝く 星たちのように>

<俺は君にたくさんの愛を 伝えたい>

<君は俺にとって かけがえのない人だから>

真っ白な空間に、持ち運び用のスピーカー

から流れる音楽が静かに響く。

でも俺はの意識は、音楽ではなく、目の

前に座る、目を閉じて音楽に聞き入って

いる女の子に向いていた。

「……いい曲だね」

曲が終わって少ししてから、その女の子、

優奈は口を開く。