「恋バナ、恋バナー!!」


凄くテンションが高いのは奈琴。

もう、すっかり夜になりました

テントを立てて、3人で恋バナを始めるところ

「羽音の話、気になる」
「じゃあ、話すね。ほとんど毎日、お互いの家を行き来してるんだけど…毎回私の髪の毛触って「めっちゃいい匂いする」って言ってくるの。…ドキドキしすぎて…」

想像しただけで、やばい

幼なじみの距離感って、こんな感じなんだ…

「それで付き合ってないとか、ありえん!」

私たちからしたら付き合ってそうだと思うけど

「ふふっ。正解、2日前から付き合うことになった」

ええ!!おめでとう!

「まじ?」
「まじ!びっくりさせたくて言うの我慢してた」

いつ聞いてもびっくりしてたと思う

「「おめでとう!」」
「ありがとう。で、奈琴は彼氏とどうなの?」

確かに…

奈琴には大学生の彼氏がいる

2ヶ月前から付き合ってるんだって。

家庭教師の先生だった…とか言ってた

「よくドライブデートするよ。ホットココア飲みながら「綺麗だね」って、月を見たり、会う度に「会いたかった。奈琴の笑顔見れて嬉しい」って、言ってくれたりするの。で、1番やばかったのは…「ちゃんとしたやつは奈琴が高校卒業したら渡すから」って、ペアリングくれたの。バイト頑張ったんだって」

うわぁ、ステキ!!

幸せが私にも伝わってくる

「美空は?」
「ストレートに気持ちを伝えてくれるし、笑ってくれる。あと…、「美空の友達もきっと素敵な人だよねわ、美空の大切な人はオレにとっても大切だから」って、言ってた」

先輩は凄く優しい

「嬉しい…そうだ!今から彼氏にメッセージ送ってみない?」
「なにそれ、楽しそう」

「私からするね」

と、羽音が。

「「想矢ー!起きてるー?」」

ピコン。

返信早っ。

「「起きてるよ。羽音、好きやよ」だって。「私も好き」」

徐々に顔が赤くなっていく羽音

凄く、かわいい

「「羽音、あったかくして寝なよ。おやすみ」」

羽音の彼氏、優しい!

「次!ウチ!「けんくーん!今何してた?」」

それから少しして、返信が来た

「「動画見てた。面白かったからまた後で送っとく」「面白い系の動画?」「うん、奈琴絶対声出して笑う自信あるよ」「えーどうだろ」「奈琴の隣におるオレが言よんやけん、ガチやで」「じゃあ楽しみにしとくね」「うん、そうして。明日、ち会いに行くけん。おやすみ」「分かった。おやすみ」…こんな感じ」

サラッと約束してて、すごいな

凄く素敵

「じゃあ最後私ね。「先輩、今何してましたか?」」

プルルル

えっ、電話?

「出てもいい?」
「もちろん、スピーカーにしてね」

通話ボタンとスピーカーボタンを押す

「もしもし」
[もしもし。今電話してもいける?]
「大丈夫です。何してましたか?」
[さっきまで勉強してたよ。今は休憩。]
「そうなんですね。お疲れ様です」
[ありがとう。横川は?]
「テントで友達とゴロゴロしてます」
[そっか、その友達…この通話、聞いてるでしょ?]

うっ…何でわかるの?

「先輩、正解です!」
「すごっ」

普通に会話に入ってきた2人。

[ほら、やっぱり]
「先輩は美空のどこが好きですか?」
[めっちゃ可愛いところ。見た目可愛いし、性格もいいし。心が綺麗]

恥ずかしいけど、嬉しい!

[あとは、楽しそうに2人の話をするのも好き]
「えっ、私らの話もするんですか?嬉しいです」

私に笑顔を向けてくれた羽音と奈琴。

[そろそろ、切るね。横川、おやすみ]
「おやすみなさい!」





先輩が夢に出てきてくれないかな…なんてね