「それってさ、オレのこと好きってこと?」




「そうです!好きです。…先輩の気持ち凄く嬉しかったです。」




私も先輩に自分の気持ちをちゃんと伝えたい。






「実は入学したての頃に一目惚れしました。だから、先輩と話せてるだけでも凄く嬉しいのに、自分のことを好きになって貰えて、もっともっと嬉しいし、本当に幸せです」




伝えれた。






「なにそれ、可愛いんだけど。…オレと付き合ってください」





可愛い発言もらやばいけど、付き合ってって…。




「お願いします」




そう言うと、少し口をつりあげた先輩。




ぎこちないけど、初めて見せてくれた先輩の笑顔。





心臓がドキドキうるさい。







笑顔に見とれていると、いつの間にか抱きしめられた。




「えっ、ちょっ」

突然過ぎて、追いつかない




「ごめん。嬉しくてつい。



…そろそろ昼休み終わるし、戻ろ」





あっ、本当だ。先輩はもう立って、戻ろうとしている。



「待ってください」
「送ってく」
「ありがとうございます」








「今週末、空けといて」



教室まで送ってくれた先輩にそう言われた。






デートのお誘いだよね?




飛び跳ねたいぐらい、嬉しい