出会った彼は


見ればそれは無表情な顔をした涼太くんで。

「あれ、彼氏は?」

「へ、彼氏?」

普通に話しかけてくるけれど、彼の表情からは何も読み取れない。

「さっきまで一緒にいたじゃん。この間も一緒にいた。」

あぁ、隆也さんのことか。

「彼氏じゃないです。そういう目でも見てません。」

「じゃあ何。」

「何?んー、お兄ちゃん的な?」

「彼氏いないの?」

「そうですね~、ここ数年はいないですね。」


お酒のせいもあってか今日の私はよくしゃべるかも。


「なんでバー来たよって言ってくれないの。」

まだ少し無表情で話しかける涼太くん。

「いや、今日はたまたま。それ以外は仕事忙しくて来てもいなかったです。」