暗い夜の闇に、パッと綺麗な火花が散る。
みんなでする花火は楽しくて、すぐになくなってしまった。
最後に残ったのは線香花火。
「これ、願いを込めながら火をつけて火種が落ちずに消えると願いが叶うらしいよ。」
美沙がみんなに言いながら線香花火を配る。
「願いね…。」
ボソッと呟いた声は誰にも気づかれることはなかった。
「「「「せーの」」」」
4人で一斉に火をつける。
「あ、俺の落ちちゃった…。」
「あぁ…、私も。」
有村くんと美沙の線香花火は勢いよく散った火花と共に、アスファルトにポトリ。と落ちた。
「あと少し、がんばれ…。あっ」
隆也さんの持っていた線香花火の火種もポトリ。

