出会った彼は


「ていうか芽依、大丈夫なの?」


大丈夫とは、聞かなくても分かる。涼太くんのことだろう。

少し動きが止まった私を見て、隆也さんが不思議そうに首を傾げる。


「大丈夫って?」

「あぁ。今回ね。うちの商品のCM撮影をするんだけど、その出演者が涼太くんなの。」

「そうなの?」

「うん。でも大丈夫。仕事は仕事だし。そこは切り替えてるから。緊張しちゃうのも事実だけどね。」


思っていることを口にするけど、やっぱり心配そうな顔つきの3人。

「まあ、何かあったらみんなに相談するから聞いてね?」

「そりゃもちろん。」

みんな頷いてくれた。


そこからは何も聞かないで居てくれて、すっかり夜になる。

みんなお腹はパンパンだけど、お酒のペースは変わらず。


買ってきた花火をしようという事になり、火をつける。