「そういえばさ、俺そろそろ引っ越すんだよね。」
「引っ越し?」
有村くんが反応する。
「そう、この辺に引っ越してこようかと思うんだけどさ。みんな引っ越し手伝ってくんない?」
「俺はいいけど。」
「私もいいよ。」
美沙ももちろん、と続けた。
「あ、まじ?じゃあ2週間後、よろしく。」
「え、これから家決めるんじゃなくて?」
私が聞き返すと、隆也さんが笑う。
「みんなに断られたらどうしようかと思っちゃった~」
私の話は聞こえていなかったのかな?
今の私には、この4人で過ごす時間が楽しくて安心する。
2週間後の話をしていたけど、気づけば話は変わっていって。また変わって。
落ち着いた頃にはもう朝方になっていた。

