出会った彼は


酔っぱらった美沙に聞かれる。

「うん。前までの日常に戻っただけだよ。」

「もう、いいの?」


美沙がじっと見つめて言う。

「いいって?」

「だって。芽依まだ―――」

「美沙。酔っぱらいすぎだよ。」


有村くんが美沙の言葉を遮る。

「ごめん…。」

申し訳なさそうな顔をする美沙。


「ううん、こっちこそ心配してくれてありがとう。」

美沙が言いかけた言葉の続きは聞かなくても分かる。


想と別れたときも今回も、一番近くで心配してくれたのは美沙だ。

少し重たい空気が流れていたけど、最初に口を開いたのは隆也さんだった。