出会った彼は


そう言うと、赤信号で車が停まる。

シンと静まり返る車内。

「浮気されてたんだ。」

「え…。」

「百年の恋も冷めるってやつ?途端に相手の事信じられなくなってさ。あんなに好きだったのにもういいわって一瞬でなった。」

「そうだったんだ。」

「あ、心配しないでいいよ。全然傷ついてないし、何なら時間無駄にしたなと思ったくらい。」


隆也さんはこっちを向いてニコッと笑った。

「強いね。隆也さんは。」

「そう?所詮その程度の気持ちだったってことだよ。早くに気付いてよかった。」

「そうかな。」

「そ、だからまた飲み付き合ってね。」

「ヤケ酒?」

「ヤケになってないからそれは違うかも。」



2人で笑い合っていると目的地に着く。