涼太くんにお別れを告げて、しばらくはウィークリーマンションにいたけれどようやくマンションを借りた。
あの日出てきたままの荷物に少し増えたくらいだから、会社近くのワンルームマンションに引っ越した。
出勤ギリギリまで寝られるので意外と気に入っている。
あれからというもの、涼太くんは今でも忙しいらしくテレビで見かけない日はなかった。
推しということに変わりはないので、今でもその姿を応援している。
数か月後からはアリーナツアーが開催されるらしい。
今までは私から誘っていたツアーも、今回は美沙が誘ってくれた。
少し心配そうな顔をしながら誘ってくれたけど、それとこれとは別。私は今も昔も、アイドルの涼太くんが好きな事には変わりないから。
仕事も忙しい日々を過ごしていて、色々な事を任されるようになった。
責任のある立場にいることは簡単な事ではないなと思い知らされる毎日。
昼休み、食堂でごはんを食べていると目の前に美沙と有村くんが座った。
「芽依、明日暇?」
「明日?特に何もないけど…。」

