「うん」
「座って。」
涼太くんが座っていた椅子の横に座る。
「芽依ちゃん、心配したよ。どうして連絡返してくれなかったの?」
心配そうな涼太くんの顔が私の顔を覗き込む。
「ごめんなさい。落ち着くまで連絡は待っててって言ってたし、しない方がいいのかなって。」
「そっか。俺こそそうやって言ってたのに連絡してごめん。でも家を出たのはどうして?」
何も話さない私に涼太くんは優しく問いかける。
「あの日雅に様子を見に行ってもらったら、芽依ちゃんが居ないって。次の日も、その次の日も。理由を聞かせてもらえないかな。」
私のせいでこうなったのに、涼太くんはとことん優しい。
優しすぎるよ。
「涼太くん。」
「ん?何?」
優しい涼太くんの、優しい声がする。

