出会った彼は


涼太くんが家に帰ってこられない状況も、作ったのは私だ。


眠れるはずなんてなくて、ベッドで横になりながら朝になるのを待った。


テレビをつけると、涼太くんの熱愛発覚はトップニュースになっていた。

不思議と、他人事のように思えた。


スマホの電源は昨日の夜から落としたまま。

仕事の連絡が来るといけないので、仕方なく電源を入れる。


電波を受信したスマホは、次々と色々なメッセージや不在着信を知らせる。

美沙、有村くん、隆也さん、さくらさん、カズさん…。


その多くが私と涼太くんの関係を知っている人からのものだった。

ひと際多く不在着信を残していたのは―――


涼太くんだった。


連絡しないって言ったのにこれじゃダメじゃん。