出会った彼は


少し見える横顔は真っ赤になっていて、見れば耳も赤い。

「涼くん?猫は私なんだね?」


からかってみようと意地悪な事を言ってみると、バッと顔をあげた涼太くん。

「も~、見せたくなかったのに!」

テレビをつけたことを後悔している涼太くん。


「いやいや涼太くん。私、涼太くんの出る番組全部録画してあるから遅かれ早かれバレてたよ。」

「え、そうなの!?」

「知らなかったの?ファン舐めんな」

「いやいや、舐めてはないけど…。」


涼太くんは少し驚いた顔。

「でも何で猫飼ったことになってるの?」

「いや、それは。その…。芽依ちゃんと同棲できたのが嬉しくて、つい。本当のことは言えないから猫飼ったことにしちゃった…。」


弱々しく呟く涼太くんがかわいい。

「そんなに嬉しかったんだ。ありがとう。」

「恥ずかしい。こんななら言わなきゃよかった…。」