出会った彼は


「うん、何でも聞いて?」

じっと私の目を見て聞く涼太くん。

「あの、家賃とか。生活費とか。とてもじゃないけど折半でも家賃払えないと思うんだけど…。値引きできる?」

私が真剣な顔をしていったのがおもしろかったのか、涼太くんが笑う。


「芽依ちゃん生活費払ってくれるつもりだったの?」

「え?そりゃそうでしょ。」

「いやいや、さすがに要らないよ。元々俺のわがままだし。」

「そんなわけにはいかないよ。申し訳ない…。」


涼太くんは変わらず笑っている。

「本当は仕事辞めてずっと家にいてほしいくらい。」

「それは…。」

「わかってるよ。芽依ちゃんが仕事にちゃんと向き合ってるのも。だからこれからは生活費のこととか気にせず、芽依ちゃんのお金は芽依ちゃんが好きなように使ってよ。」