「知ってるんですか?」
少し驚いてカズさんを見る。
「もちろんよ~。昨日仕事が一緒だったんだけどね、ずっとニヤニヤしてたから聞いちゃった。」
「ニヤニヤ?」
涼太くんが仕事場でずっとニヤニヤって何か想像つかない。
「そうよ、顔がずっと緩んでて何があったか聞いてほしいですって顔に書いてあったわよ。」
笑いながらカズさんが話す。
「でも涼太のあんな顔、初めて見たかもしれないわ。それほど嬉しいのね。」
「そう、なんですかね?」
「あら、なんだか浮かない顔ね。」
「一緒に住むのは楽しみだし嬉しいんですけど、なんか心配で。やっぱり人気商売って言うのもありますし。」
決めた後だけどどうしても気になってしまう事。
それは、涼太くんに迷惑をかけてしまうかもという事。
「そうねえ、でも涼太も誰にでもそんなこと言う人ではないわ。きっと芽依ちゃんのこと本気で考えて、伝えたんだと思うの。だからその気持ちに応えてあげられるのがいいかもね。」

