出会った彼は


一歩も譲らない2人だったけど先に折れたのは涼太くん。

「わかったよ…。ほんとなんかあったら心配だから今タクシー呼ぶから待ってて。」


そう言って、電話をかける涼太くん。

メンバーは中に戻って行ってしまった。


タクシー会社への電話を終えた涼太くんが戻ってくる。

「芽依ちゃん。」

「ん?」

「お誕生日おめでとう。」

「へ?」


腕時計を見ると、24:00をとっくに過ぎていた。

「ありがとう。」

「一番にお祝いしたかったのに、他の人がいてなかなか言えなかった。」

なるほど、そうだったのか。


「嬉しい。本当にありがとう。」