出会った彼は


その後も少し話をしていたけれど、少しずつ監督の周りに人が増えてきたのでその場を離れる。


有村くんも、他のスタッフの人やお偉いさんと思われる人と話をしている。

さすが営業のエース。ここでもメキメキと仕事をしている様子だ。


「どう?芽依ちゃん楽しんでる?」


振り向くとカズさんがいた。

「はい、緊張しますけど。お酒のおかげで少し気が紛れてます。」

そう話すと、笑いながら座るところを見つけてくれる。

そのまま少し話をしていると

「芽依ちゃんみたいな子とお話しするのって新鮮で楽しいわ。」

あまりそんな風に言われることはなくて驚く。

「そうですか?」

「えぇ、職業柄メディアに出ている人が多いからね。それもそれで楽しいけど。」

「私もカズさんのような人とお話しすることないので、とても貴重で楽しいです。」

「そうだ今度一緒に飲みに行きましょ。おいしいお店連れて行ってあげるわ。」


そう言って、いいお店をいくつか紹介してくれた。