出会った彼は


「失礼します。監督、今日はありがとうございました。」

「あ、七瀬さんこちらこそありがとうございました。」

「是非また一緒にお仕事させていただけたらと思います。」


少し酔っていそうな三枝さんに挨拶をする。


「七瀬さん、芸能界興味ないの?綺麗だから人気でそうだけど。」

「いやいや、ご冗談を…。私なんて全然です。」

「でも涼太くんと並んでるときの表情とかすごく良かったよ。」


涼太くんと並んでいる時の私の顔はどんなだったんだろう。

「私はキラキラしている世界を見ている方が好きなので。そう言ってもらえるだけで十分です。」

「もし気が変わったら事務所紹介するよ。」


三枝さんは気さくな方で、笑いながら話してくれた。

「はい、でも是非うちの商品のCMまた撮ってください。」

「そうだね。その時は広報担当で指名させてもらうよ。」

「ありがとうございます。」