出会った彼は


「いいわよ。その靴と、このアウターもプレゼントするわ。」

「いやいやさすがにそれは悪いです。」

「いいのよ、次のデートにでも着て行ったらいいわ。」


スタイリストさんは笑っている。

「デート?」

「あら、聞いてないかしら。私涼太のスタイリストずっとやっててね。さっき撮影覗いた時に思ったのよ。あなたお相手じゃない?」

「えっと…。」


なんと返したらいいか迷っていると

「カズさん、この衣装買い取ろうかな。」

メイクルームを開けた人物。中にいた人を確認していなかったようで驚いた様子。


「あら、噂をすればご本人登場?」

カズさんと呼ばれたスタイリストさんは、涼太くんを見る。


「え、何俺の話?変な話してないよね。」

「してないわよ、失礼ね。それよりあんた、この子彼女じゃないの?」

どうしていいか分からず、2人をじっと見ていると。