「はい、ぜひ。」
三枝さんは、業界の中でも有名な監督さんなので他の製品のCMなども売り込めればいいなと返事をする。
とりあえず衣装を返さなければと思い、メイクルームに移動する。
衣装を選んでくれたスタイリストさんがいた。
「あ!撮影お疲れ様でした~」
「お疲れさまでした。衣装返そうと思って来ました。」
「あ!そうね。でもそのワンピースよく似合ってるわ~」
スタイリストは男性の方だったけれどとっても気さくで話しやすい人だった。
「ありがとうございます。衣装と言えどこんなにかわいいお洋服を着させていただいて幸せでした…。」
「じゃあこれ、プレゼントしようかしら?」
「へ?いやいや、申し訳ないです!」
断ったけれど、いいからいいからと逆に断られてしまう。
「これ、私が作ったものなの。いろんなところに衣装として持って行ったけどこんなにしっくりくる人いなかったからよければ貰ってくれない?」
「本当にいいんですか?」

