出会った彼は


そうこうしているうちに、家の近くに着く。


隆也さんにお礼を言って車を降りて見送る。


車が角を曲がったところで、家に入る。

エレベーターの中はお互い無言で、涼太くんは疲れているのかな。と思っていた時、家の階に着いた音が鳴る。


鍵を開けて、玄関に入ると突然涼太くんの匂いに包まれた。

抱きしめられていると気づくには時間はかからなくて、後ろからハグされているから顔が見えない。


「どうしたの?」

「昨日も今日も、楽しかったけどずっとこうしたかった。」


ギューッと腕に力を入れる涼太くん。

くるりと反対側を向かされて、次は正面で抱きしめられる。


「苦しいよ。」

そう言いながらも、私も抱きしめ返してしまう。