出会った彼は


唇にではなくて、おでこにキスをされた。

「今口にしたら、抑えられなくなっちゃうから。」


その言葉に、顔が赤くなっていくのが分かる。

「赤くなってんの?かわい…。」


涼太くんは面白がっているのか、さらにキスをしてくる。頬、鼻、耳。唇以外のところに。


「なんかずるい。」

私がそう言うと不思議そうな顔をしてなんでと聞いてくる。

「それされると、口にもキスしてって思っちゃう。もしかして、計算―――んっ」


計算なのかという言葉は、涼太くんのキスによってかき消された。

「芽依ちゃんのがずるい。」

そう言って、何度も唇と唇がくっついたり、離れたり。


そして、ギューッと抱きしめられる。