「あ、ごめん気付いてなかった。人来る予定は無かったんだけど―――」
私が状況を説明しようとしていると、いち早く今の現状に気付いた美沙が声を出す。
「すみません、私が急に押しかけて…。私が彼と喧嘩してしまって芽依の家に押し掛けたんです。そしてそれを追いかけてきた彼と、彼の友だちです。芽依と友だちのおかげでついさっき仲直りしました。本当にすみません。」
さっきまで泣いていたとは思えないほど饒舌に話す美沙。
そしてまさか涼太くんが現れると思わず未だに、目をパチパチとさせている有村くんと隆也さん。
「あぁ、そういう事。美沙ちゃん?だよね。はじめまして。本郷 涼太です。よろしく。」
「はい!一度お会いしたいと思ってました!ライブ行きました!!みんなめっちゃかっこよかったです!」
美沙は明らかにテンションが上がっている。
弁明してくれたおかげで、涼太くんはそれに納得した様子。
未だ固まるメンズ2人を無視して、美沙は涼太くんと話している。おいおい、有村くん妬いちゃうよ。
「え、芽依ちゃん。この人って芽依ちゃんの推し?ってやつじゃなかったっけ。」
涼太くんを見ながらこそっと話しかけてくる隆也さん。
「あー、そう、だね。」

