出会った彼は


少し落ち着いたようで、ソファに座っている美沙はありがとうと言って紅茶を受け取った。

「どうした?話せる?」

美沙の横に座って、優しく話しかける。

「うん。浩介がね、他の女の人と連絡とってて。」

「え、浮気とかそういう事?」

「わからない。でも、明日会おうって話になってるっぽくて…。」

美沙の瞳にまた、涙が溜まっていく。

「何でわかったの?」

ふと疑問に思ったことを聞いてみる。


「…。浩介、その人と間違えて私に待ち合わせ場所のメッセージ送ってきたの。」

「でもそれだけで、女の人と連絡とってたってことにはならないよね。誰か友達とかではなかったの?」

「メッセージ送ってきたとき、ていうかさっきなんだけど。私たち一緒に居てさ。なにこれ、明日予定あったっけって聞いてみたら明らかに動揺してて。だから問いただしたら、明日会う予定だって…。」

有村くんが美沙のことを適当に思っているとは思わないけど、でもならどうしてだろう。


「どんな関係の人なのか、聞いてみたの?」

「聞く前にどうしていいかわからなくて出てきちゃった…。」