出会った彼は


「ううん、電車あるから大丈夫。」


年末の最後の1週間は、出勤時間が自由になるので一旦家に帰って、荷物と靴を変えてから出勤しようと思っていた。

昨日のワンピースに合わせてヒールが高い靴しかなかったので、これで仕事に行くのは厳しいなと考えていた。


「じゃあごはん一緒に食べよ。」

ごはんを食べて、涼太くんも準備を始める。


「じゃあ私そろそろ行くね。」

「うん、気を付けてね。」

「ありがとう。」


玄関までお見送りをしてくれて、チュっと触れるだけのキス。


涼太くんの家を出て、電車に乗る。


涼太くんは明後日、ツアーの最終日がある。

きっとまた忙しくなるんだろうな。


そう思いながら家に向かう。