「本当?」
まだ不安そうに瞳を揺らしている涼太くんをそっと抱きしめる。
「本当だよ。」
「芽依ちゃん、物分かりよすぎて心配になる。ふらっとどこかに行っちゃいそうで不安になる。」
「え、そんなこと。」
「あるよ。俺が仕事で忙しい時も、絶対連絡してこないし。いきなり会いに行ってもいつも笑顔で迎えてくれる。」
そんなことを考えていたのか。
「普通せっかくのクリスマス、会えないだけで埋め合わせするって言っても怒る人が多いのに。」
「だってそれは。涼太くんがんばってるのも忙しいのも知ってるし。私のわがままで涼太くんに迷惑かけられないよ。それに、クリスマスだって時間作ってくれてたじゃん。私はそれで十分だよ。」
そう言うと、涼太くんは私をギュッと抱きしめて言う。
「迷惑なんて思わない。わがままもっと言ってほしい。芽依ちゃんも俺と同じ気持ちなんだって実感したい。」
「私元々すごくわがままだから、涼太くんを困らせる。」
「何も困らない。俺がどれだけ芽依ちゃんを大事に思ってるか、伝わってる?」
それは十分すぎるほどに伝わっているし。愛されているのも感じる。
「伝わってるよ。私も涼太くんが大事だから迷惑かけたくないって思って理解あるようにしていたけど、思ってる事言ってもいいの?」

