会計は、いつの間にか終わっていて。
お手洗いに行った帰りに荷物を取りに行って、渡そうと思っていたプレゼントも結局渡せずサブバッグに入ったまま。
前を歩く涼太くん。
「あの、ごちそうさま。」
「ん。」
涼太くんの後をついて歩いていたけれど。あまりの気まずさに、ここから逃げ出したくなる。
車の前まで着いたけど、どうしたらいいのか分からずに足を止めてしまう。
「乗って。」
不愛想にそう言った涼太くん。断れるわけもなく、頷いて車に乗る。
重い空気の中、着いたのは涼太くんの家だった。
車を降りて、さっきと同様に前を歩く涼太くんの後を追う。
涼太くんの家の玄関に入ると、リビングまで手を引かれる。
ソファに座らされると、涼太くんと目が合う。
「あの男、誰?」

